- エフェ
売らないんですか!?…「はい、ごめんなさい🙇!これ、もう手に入らないんです」

これは、1947年頃(50年前)にインドかパキスタンで作られた調理用の鍋です。ご飯を炊いたり、カレーを作るのに使われていたものです。鍛冶屋がハンマーで叩いて造ったもので、現在ではプロの鍛冶屋でも同じ方法で造れる人はいないそうです。インド・パキスタンの伝統的な形の調理道具で素材は真鍮です。本来ならば定期的に特殊なコーティングをして緑青が出ないようにして使うそうで、コーティングも専門職の方がいたそうです。昔、女性達は鍋底に泥を塗って調理していたそうです。理由は二つ。料理がより美味しくなるためとお鍋の耐久性を良くするため。
貫禄たっぷりの一品で、お店のインテリアになっています。以前にお花の先生が一目惚れされました。この器にお花を活けているイメージが見て一瞬で湧いたそうで、「絶対欲しいから譲って!」とせがまれましたが、二度と手に入らないだろうと思って、お断りしてしまいました。「道楽でやっているでしょ?」「まじめに儲ける気はないもんね」など過去にお客様に色々皮肉を言われました。いえいえ、そんなことはないのですが、時々個人的な感情が商売の邪魔をするんです…